久々です…+研究のこと

はう。1週間以上も更新してませんでした。その間見に来てくれていた方がいたらごめんなさい。事情としては、そろそろ研究のトピックをつめないか、と指導教官に言われて、いろいろ書いたりしていたのです。


ちょうどいい機会なので、私の研究について、ちょっと紹介しますね。


私が研究しようとしている題材は、日本のある地域における特定の宗教観と、それにまつわる風習について、です。この「ある地域」というのは、鹿児島県にある楼家島(るいえじま、と読みます。楼は本当は旧字体)という離島を中心にした一帯です。

この楼家島に興味を持つようになったのは高校生ぐらいのときに、そこが祖先(正確には明治時代ぐらいまでなので、祖先というほど昔でもないですね。ひいひいおじいちゃんぐらいの代まで)の地だと知ってからです。 (私の本名を知っている人にははわかると思うけど、この島の名前がうちの家の苗字の由来にもなってます。)それ以来島には何回か行ったことがあって、そのうちに知るようになったのですが、この島の神道は、本土の神道とちょっと違っています。

どのように違っているか、というと、たとえば、島にいくつかある洞窟の中につくられた拝み所のようなところがいまでも現役で(というのは変な表現かもしれませんが)使われています。(ふつうの神社仏閣もありますが、それは本土の宗教が入ってきてから建てられたもののようです。) その拝み所で祀られているのは、西の方からやってきた神々であるとか、祖先の霊であるとか言われていて、そのため、これまでは沖縄における宗教(ニライカナイ信仰などですね)と結びつけて論じられることが多かったのですが、それだけでは説明しきれない違いもたくさんあるのです。(具体的にいうと、洞窟の中に拝み所があることに代表されるように、地底、海底を神聖視する傾向にあることなど) 

現在では、それらの風習も体系的には残っておらず、生活習慣や民話、他の宗教行事に混ざったかたちでばらばらになってしまっていますが、それをできるだけ遡ってみて、起源そのほかに迫ることができたら面白いのではないかな、という、そういう研究です。


ちなみに、ミスカトニック大学には、宗教に重点をおいた文化人類学のコースがあって、そのためにここに進学することを決めました。けれども、文化人類学専門の教授はアフリカや南アメリカの研究をしている人が多く、アジアに詳しい人はほとんどいません。なので、私は、アジア研究を中心にしたAsian Studiesという学部や、古宗教の研究を専門にしている(けど、ヨーロッパ研究が中心な)Medieval Metaphysics研究プログラムの教授と話をしたり、そっちの授業も取ったりと、わりとややこしいことになってしまっています。ただ、他の学校では、学部の垣根を越えたとしても、そこまで「東アジアの古宗教」を研究するのに適した環境にはならなさそうなので、やはりここを選んだのは正解だったのだと思います。


ごはん。
……は、全然覚えていません。食べてはいましたよ。

あ、昨日の夜は覚えてるな。ラーメン(自炊)でした。ラーメンは「自炊」とは言わないのか。

今日のアーカム:ときどきくもり。最低気温27度、最高気温40度。

寒いーー。



注:このブログ内の記述は基本的にフィクションです。登場する人物、団体等は架空のものであり、実在する人物、団体等との関係はありません。