H.P. Lovecraftで学ぶひとこと英語 Lesson 5
こんにちは。「H.P. Lovecraftで学ぶひとこと英語」の時間です。
今日は、この単語についてとりあげます。"The Call of Cthulhu" に使われている、"call" という名詞ですね。
call
1. 呼び声、叫び
2. (神の)思し召し、神命
3. 電話
などなど。 (注:基礎単語なので、この他にも、召還、[審判の]判定、訪問、といった、さまざまな意味があります。ここで紹介しているのは、今回とりあげる語義だけです。)
"The Call of Cthulhu" には、「クトゥルフの呼び声」という和訳が定着していますし、ここでの "call" は、上記の1番の意味で使われている、というふうに解釈するのが一般的だとおもいます。
ですが、ここで、上の2番の意味に注目してください。「(神の)思し召し、神命」とありますね。実は、この"call" ("calling") という概念は、キリスト教、特に、プロテスタント系の宗派で重要なものなのです。人間は天命というべきものを持っていて、それにしたがって生きることが大切 (ときに、必須) であると、敬虔な信者たちは考えていました。この場合の "call" は、どちらかというと単なる「呼びかけ」ではなく、それよりもさらに強い、人生を決定づけるような性質をそなえていると考えることもできます。
そして、クトゥルー神話の中で、クトゥルーは超自然的な存在として描かれていますね。なので、このタイトルに使われている "call" にも、そのような意味がふくまれている、という解釈を付け加えることもできるのではないでしょうか。もちろん、クトゥルーから受ける "call" は、キリスト教的な「神」から授かる神託や天命とは、まったく異なったものだとおもいますが。
(ちなみに、"The Call of the Wild" [「野生の呼び声」]というような用法もありますので、「クトゥルフの呼び声」という訳がまちがっているというわけでは決してありません。)
ところで……。
「ああ、1時間まえくらいにラーメンふたつ注文してんけどな……」
「電話やで。これがほんとの、"the call of Cthulhu" や」
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こほん。
失礼しました。えー、今週の「H.P. Lovecraftで学ぶひとこと英語」は、以上です。
それではみなさん、いあ、しゅぶ=にぐらあ!
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今週はちょっとていちょうですみません。あいかわらず、よくわからないネタですが、とりあえずこれをあげておきます。