White Day

バレンタインデーは昭和21年の2月14日、進駐軍のバレンタイン少佐が子どもたちにチョコレートを配った故事に由来する行事で、この日に「ぎぶみーちょこれーと」と唱えると、どこからともなくチョコがやってくる、と言われていますが、その1ヶ月後におこなわれる行事ホワイトデーの起源はそれよりも古く、初出は1904年までさかのぼることができます。

I was thirteen, nearly fourteen, when I had a very singular adventure, so strange that the day on which it happened is always called the White Day.


わたしは13歳で、もうすぐ14になるところでした。ある日、わたしはとても不思議な体験をしたのです。あまりに奇妙だったので、それ以来ずっと、わたしはその日を「ホワイト・デー」と呼んでいます。


―Arthur Machen The White People*1


上で引用した一文は、ウェールズ人幻想・怪奇小説作家アーサー・マッケンの"The White People"の中に見出されるもの。現在のホワイトデーの行事は、この文章を含む「緑表紙の本」の書き手とされる13歳の少女が見聞した (と作品内で述べられている) ことを元に形成されたと考えられているのだそうです。


この日にアクロ文字で「ぎぶみーちゅーいんがむ」と綴ると、どこからともなくガムが……。

*1:http://en.wikisource.org/wiki/The_White_People_(Machen)/The_Green_Bookを底本としました。翻訳文は本稿筆者によるものです。