てるてる☆はあと

数日まえの「今日の早川さん」のエピソード (の中で帆掛さんが着ているTシャツのロゴ) をみて、エドガー・アラン・ポオの「告げ口心臓」(原題: The Tell-Tale Heart) をヤンデレ(?)風に翻案した短編、タイトルは「てるてる☆はあと」――とかいうネタが浮かんだのですが……。

 たしかに、私はすごく、すごく、すっごくシンケーシツになってたし、いまでもそうなんだけど、だけど、なんで、なんで、なんで私のこと、病んでるなんて言うの? 私は病んでなんかいません。精神が壊れてるとか鈍くなってるなんて思わないでほしいな。むしろ、鋭敏になってるんだから。特に、聴覚がすごいんだ。天界で起きていること、地上で起きていること、ぜーんぶ耳にはいってくる。地獄の底の音だって、ほとんど……。ね、病んでなんかいないでしょ? だから、口を挟まないで。私がどんなに論理的に、どんなに落ち着いて事件の全貌を語れるか、静かに聞いて、判断してちょうだい。*1


……なんか、冒頭部を訳してみただけで、すごく病んだ感じになってしまった気がするし (原文もこういう内容なんだからしかたないのだけど)、つづきをどう進めたらいいのかもよくわからない。まあ、たとえ書き上げられたとしても、結局は駄洒落 (しかも非常にわかりにくい) ネタだからなあ。


あと、昨日ついったーでつぶやいた、ラブクラフト御大の "The Thing on the Doorstep" (「戸口の怪物」) の身体交換ラブコメ変換 (そこまでは言ってない)「とぐちの!」も、ネタ止まりだとおもわれますのでご了承ください。こっちも本気で期待してるひとはいないだろうけど、いちおう。


ちなみに、古典名作のライトノベル風翻案作品では、大久保ゆう様による「吸血鬼カーミラ」の翻案 「死ぬ死ぬカミルたん――自殺志願の吸血鬼」が秀逸です。翻訳/翻訳研究を本業とされているかたの仕事は、凄いです。(パンローリング社から発売されているラブクラフト朗読シリーズの翻訳も手がけておられます。→こちら)



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*1:原文はLiterature.orgにあるものを参照させていただきました。(http://www.literature.org/authors/poe-edgar-allan/tell-tale-heart.html)