ミスカトニック大学と南極探検

前に、このエントリで紹介した、ミスカトニック大学の展示館。今日は、すこしそこに関係のある話題です。


20世紀の初頭(細かい年は聞いたけど忘れてしまいました。歴史は苦手……)、南極探検がようやく可能になりはじめたころ(だから、アムンゼンの南極点到達のあとぐらいだと思います)、ミスカトニック大学も南極探検隊を組織し、派遣したことがあるそうです。もっとも、現在その功績があまり語られていないことからもわかるように、この探検隊はそれほど目立った成果をあげることができず、さらに、数人の遭難者を出して打ち切られてしまいました。(いちおう、初? のボーリングによる地層調査とか、地味な成果はあげたようです。)その後、派遣がもう一度おこなわれましたが、そちらも特にこれといった発見をすることもなく終了したようです。


で、展示館には、それらの探検隊に関係するものが、いくつか展示されています。まあ、ほとんどが防寒服とか、先述のボーリング調査(掘るほうのボーリングですよ。念のため。)で使用した機械とか、地味ーなものが多く、点数もそれほどありません。ただ、同じ一角に、説明やタイトルが一切ない状態で展示されている物品が数点あって、ルームメイトが聞き込んできたウワサによると、それらも実は南極探検隊と関連があるものらしいのです。(あいかわらず、彼女がどういうルートでそういうウワサを仕入れてくるのかは謎です)。


私もルームメイトといっしょにそれらの展示物を見に行ったことがあるんですが(数年前のことですけど)、奇妙な生物らしいもの(ホヤに似ている、といえば似ているかもしれない)や、彫像やレリーフと思われるもののスケッチ、それに、彫像かレリーフの一部らしきものが、何の説明もなく並べられているだけで、本当に南極と関係があるのか、というと、あまりなさそうな気もします。じゃあ何なのか、と言われると、それもわからないんですけれども。(ルームメイトによると、これが探検隊が発見した古代文明の遺物である、というようなことになるようです。そういうのがあるんだったら、のちになって派遣された探検隊によって、フォローアップするような発見がされていそうなものですけどね。)


数日前にCNNで英国の研究者が南極大陸にある湖(当然、上には氷がはっている)の調査をしている、というニュースを見て、そのとき流れていた映像が、ボーリングしていたり、氷を爆破していたりするものだったので(爆破は、衝撃波の伝わり具合によって湖の深さを測るため)、ミスカトニック大学の探検隊の話もなんとなく思い出したのでした。そのニュースでの説明によると、それらの湖は何万年ものあいだ氷に覆われていたので、もしかするとその中に未知の生命体が棲息しているかもしれない、ということです。古代文明の遺跡が沈んでいたりするとルームメイトが喜びそうです。