はんせいかい

あんまりまとまっていないのですが、昨日やった「Twitterクトゥルー神話」の反省点、次回への課題などを、忘れないうちに書いておこうとおもいます。


作品の選択、「リアルタイム」とのかねあいとか

・今回は、一作品全部をつかう、という前提 (プラス単なる自分の趣味) で「ダゴン」をえらんだので、Twitterの「リアルタイム」という特性を生かすには、いちばん適した作品ではなかったかもしれません。


・あと、今回は、「作品の語り手(=手記の書き手)が文章を書く速度にあわせて」投稿する、という意味での「リアルタイム」にしていただけだったのですが、回想部分は、やっぱりほんとうに「リアルタイム」にはならないので、もっと活劇調の作品のほうがよかったかもしれません。いままさに起きていることを実況する、という意味での「リアルタイム」だったのは、冒頭と結末部だけだし。


・なので、「一作品全部」にこだわらないのだったら、ブックマークコメントでいただいていた、「インスマスを覆う影」(の実際にインスマスにいる部分)とか、「ダニッチの怪」(の探索部分)とかがいいのかも。


・ただ、今回に関していえば、長い作品は、翻訳文を用意するのも大変だし、投稿も長い時間続けなければいけないので、ちょっと避けてしまったところもありました。(もっと短い作品、たとえば「ナイアルラトホテップ」とかに逃げようかとおもったりもしました……。)全文つかおうとすると、「インスマス〜」なんかは、オチが数年後になっていたりするので、そのままでは適さないっぽいし。


・それから、「リアルタイム」という意味では、「先の大戦がうんぬん」(しかも、第一次大戦のこと)とか、書かれた当時の時代を反映した表現が文中に出てくると、ちょっと違和感ありますよね。


・一作品まるまるはつかわない、翻案、改作などをしてもよい、ということにしたら、選択肢はけっこう広がるとおもうし、もっと「リアルタイム」なものができそうです。


・(7月22日追記)あ、あと、「祝祭」(The Festival)も、わりと現在進行形の話でいいかな、とおもったのですが、やっぱりそれはユールタイドの日にやらないとだめですよね。



告知とか、タイムラインを独占してしまうことについてとか

・ふつうにTweetしているときよりもはやいペースで投稿することになるので、タイムラインを独占してしまって邪魔になるのではないか、とちょっと不安だったのですが、昨日くらいのペースだったら、そうでもなかったのかな? もちろん、フォローしている人数が多いひとと少ないひとでは差が出るので、一般化していうことはできなさそうですが。


・ただ、そういうペースの投稿をしますよ、という意味でも、告知はしたほうがよさそうです。


・もっとも、投稿している内容的に、「ここからフィクションになります」という場を定義する意味でも告知をしておかないと、自殺予告と受け取られて通報される可能性もありそうです(笑)。


・あとは、Twitterの1時間投稿数制限。(たぶん125ポストが限度)。これは、詳しい仕組みが完全にはわからなくて、スマートな避けかたもよくわからないので、ペースを遅くするのがいちばんいい方法かもしれないです。



とりあえず、私のがわからはこんなところかな。ほかにも、読者のがわからみていて気づいたこと、ご意見などがありましたら、おしえていただけるとうれしいです。


あと、昨日@replyでご意見、ご感想などくださったかた、どうもありがとうございました。全員のかたに直接返信できず、申し訳ありません。コメントは全部読ませていただきました。



もし次回をやるとしたら、1)原作そのままにはこだわらない。(オリジナル……?) 2)もっと活劇調のシーンをつかう。 3)ゆっくりめに投稿する。このあたりを生かしていきたいとおもいます。



最期に、蛇足にはなりますが、翻訳しててちょっとおもったこと。


・主人公(語り手)は船員という設定なのに、ずいぶん文学、芸術、考古学に造詣が深いよね。当時の船員にどのような社会的バックグラウンド出身のひとが多かったのかは知らないのですが、設定をのりこえて、ラブクラフト本人が顔を出してしまっているような気がしてならない。